闘気の無い人間をこの数百年 一度も見たことはない 赤子にすら薄い闘気があった だというのにコイツはあの一瞬 全く闘気が無くなった まだだ、まだ戦える、俺はまだ強くなる 終われない、こんな所で、俺は強くなる 誰よりも強くならなければ 強く、もっと強く 今日行けなくても来年も再来年も花火は 上がるからその時行けばいいですよ 本当に俺でいいんですか? 子供の頃花火を見に行く 話をしたの覚えていますか? えっ、いや、ええと 狛治さんとのささいなお話で私 嬉しいことがたくさんありました 今年花火を見れなかったとしても 来年、再来年、見に行けばいいって 言ってくれた、本当に嬉しかった 私は狛治さんがいいんです 私と夫婦になってくれますか? はい、俺は誰よりも強くなって 一生あなたを守ります 生まれ変われ少年 弱い奴が嫌いだ、弱い奴は 正々堂々やり合わず井戸に毒を入れる 醜い、弱い奴は辛抱が足りない すぐ自暴自棄になる、守る拳で人を○した 師範の大切な素流を血塗れにし 親父の遺言も守れない そうだ、俺が○したかったのは 《滅式を出しながら》俺の嫌いな弱い奴 《滅式を使って自分を攻撃》 もういいやめろ 再生するな、勝負は着いた 俺は負けた、あの瞬間完敗した 正々堂々、見事な技だった 敵の動きを完璧に読みギリギリで回転 敵が攻撃を出しきる前に斬り込む 終わりだ、潔く地獄へ行きたい 親父…もう平気か?苦しくねぇか? 大丈夫だ狛治、ありがとうなァ ごめん親父ごめん 俺やり直せなかった、駄目だった 関係ねぇよ、お前がどんなふうになろうが 息子は息子、弟子は弟子 ○んでも見捨てない 天国には連れて行ってやれねぇが 強くなりたいのではなかったのか? お前はこれで終わりなのか?猗窩座 そうだ俺は強くなる、強くなりたい 首を斬られたからなんだ、勝負、関係ねぇ 約束を守らなければ、親父に薬を 《猗窩座の両頬に両手で差し伸べる》 狛治さんありがとう、もう充分です もういいの、もういいのよ 猗窩座ーーーー! ごめん、ごめん、守れなくてごめん 大事な時傍にいなくてごめん 約束を何ひとつ守れなかった、許してくれ 俺を許してくれ頼む、許してくれ 私たちのことを思い出してくれて良かった 元の狛治さんに戻ってくれて良かった ただいま、戻ったよ おかえりなさい、あなた 《最後は再生を拒んで自らの意思で消滅》
